蓼科の今

冬は温泉!(その5)八ヶ岳の温泉

2018.02.03

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。 今朝8時の気温は -5℃、天候は曇りとなっております。昨日の積雪(15センチ程度)で、タウン内の道路は着雪状態の箇所が多く、車両の通行には冬の装備が必要です。支線やヴィラ駐車場除雪も進めておりますが、お越しの前に電話で確認して頂けると幸いです。

 

昨冬このブログで、蓼科や蓼科周辺の温泉をご紹介しました。

 冬は温泉!(その1)"茅野市の"温泉
 冬は温泉!(その2)蓼科の温泉
 冬(もう春?)は温泉!(その3) 蓼科周辺の温泉①
 冬は温泉!(その4)蓼科周辺の温泉②

このほか八ヶ岳の山の中にも多くの温泉があります。今回は、八ヶ岳西側(蓼科側)と東側(佐久側)の温泉をご紹介しましょう。


【唐沢鉱泉】(八ヶ岳西麓:茅野市豊平4733-1)*冬季休業期間あり

1.唐沢鉱泉.jpg      泉質は単純二酸化炭素冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)で、泉温は10.2℃、pH4.02です。
冒頭の写真は登山道沿いに少し上がった所にある池で、毎分約600Lの源泉が流れ込んでいます。
建物裏手の岩穴には、ヒカリゴケが見られます。


【夏沢鉱泉】(八ヶ岳西麓:茅野市豊平東岳国有林内)

2.夏沢鉱泉b.jpg      泉質は弱酸性低張性冷鉱泉で、泉温は5.6℃、pH4.53です。
源泉は自然湧出しています。
太陽光・風力・水力の再生可能エネルギー発電で、電気を供給しているそうです。


【稲子湯旅館】(八ヶ岳東麓:南佐久郡小海町大字稲子1343)

3.稲子湯c.jpg      泉質は単純二酸化炭素・硫黄冷鉱泉[硫化水素型](弱酸性低張性冷鉱泉)で、泉温は8.3℃、pH5.0です。
源泉は67.1L/分の自然湧出です。
溶存ガス成分の遊離二酸化炭素の含有量が1,493mg/kgと高いのが特徴です。
開湯100年を超える湯治場です。また映画「岳」のロケ地として利用されたそうです。


【本沢温泉 内湯】(八ヶ岳東麓:南佐久郡南牧村海尻国定公園内)

4.本沢温泉内湯1.jpg      泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)で、泉温は53.1℃、pH6.9です。
湯舟の周りには、酸化鉄の温泉沈殿物が見られます。
加熱不要の高温泉としては、通年営業の日本最高所の温泉です。また八ヶ岳周辺の自然湧出の温泉では最も高温です。


【本沢温泉 野天風呂】(同上)

5.本沢温泉野天風呂36.jpg      泉質は酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉[硫化水素型](弱酸性低張性高温泉)で、泉温は40.8℃、pH3.0です。
硫酸イオン(SO4 2-)の含有量が1,971mg/kgと、八ヶ岳周辺の温泉では群を抜いています。
日本最高所の露天風呂(標高2,150m)です。


今回ご紹介した温泉はいずれも山の中にありますので、冬期はアクセスに特に注意が必要です。お出かけ前に、ホームページや電話で各温泉の状況を確認しましょう。
車は4WD、冬タイヤ、チェーン装着、脱出用品携行をお勧めします。徒歩は靴の滑り止めなど、冬山登山に準じた装備が必要です。天候が思わしくない時には、迷わず引き返しましょう。

 


 



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