蓼科の今

高遠石工 諏訪地域編

2018.10.11

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は15℃、天候は曇りとなっております。午後から雨の予報が出ていました。

春はタカトオコヒガンザクラで有名な伊那市高遠地区ですが、江戸時代は多くの石工を輩出し全国に作品を残していたことはご存知でしょうか。
高遠石工の中でも希代の名工と呼ばれたのが、守屋貞治氏(1765-1832、以下敬称略)でした。

今回は諏訪地方に現存する高遠石工の作品をご紹介しましょう。


2.-2温泉寺.JPG

2-3温泉寺西国33ヶ所b.jpg

温泉寺(諏訪市)
貞治は温泉寺の住職、願王和尚を師と仰ぎ、石仏を彫る際は経文を唱え、香を焚きしめ作業に取り組んだといわれています。
参道や境内には、『温泉寺三十三所観音』『延命地蔵大菩薩』など多くの石仏が祀られています。冒頭の写真は、歴代雲水の墓に残る『地蔵菩薩立像』です。


3.慈恩寺 地蔵尊b.JPG
慈雲寺(下諏訪町)
慈雲寺の参道には、貞治の弟子、渋谷藤兵衛の作といわれる『か羅陀山地蔵尊』が祀られています。細工の繊細さは貞治以上といわれてます。

4.照光寺地蔵尊b.jpg
照光寺(岡谷市)
薬師堂のそばに、貞治の1827年(文政10年)の作、『か羅陀山地蔵菩薩坐像』が安置されています。とても親しみやすい顔立ちですね。


5.原村深叢寺.JPG
深叢寺(原村)
深叢寺参道脇には、貞治の1819年(文政2年)の作、『十三仏』が安置されています。台上に地蔵菩薩、台石には不動明王など12体の仏像が刻まれています。

端正で優美かつ親しみやすい高遠石工の残した作品は、どの寺を訪れても大切に保存されており

約200年前の作品とは思えない状態の良さに驚かされます。
秋の行楽シーズン、蓼科へお越しの際は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 


 



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