蓼科の今

高遠石工(その3) 北杜市(海岸寺)編

2018.10.29

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は3.8℃、天候は晴れとなっております。タウン入口のビーナスラインでは、現在下水管工事のため、片側交互通行となっております。通行の際はくれぐれもご注意ください。工事中はご不便をお掛け致しますが、ご理解とご協力をお願い致します。

 

これまでこのブログで、江戸時代に活躍した高遠石工の作品をご紹介してきました。

 高遠石工(その1)諏訪地域編

 高遠石工(その2)伊那市高遠・長谷地区編

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高遠石工の中で、「石仏師」と呼ばれる稀代の名工、守屋貞治氏(1765‐1832)(以下敬称略)の石仏群が、北杜市須玉の海岸寺に納められています。

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1814年(文化11年)、海岸寺住職の依頼を受け、50歳を過ぎた頃から制作が始まりました。

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100体を超えるこれらの作品は、貞治作品の約3分の1にあたり、最後の作品が完成するまでに8年かかったそうです。

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「守屋貞治旅日記」に記されている、彫像の心を述べた言葉です。

夫(それ)より段々思ひ
しあんなそ(ぞ)
めくらし 色々
と 工夫をなし
誠にけふ(きょう)の御勤(おつと)め
而巳斗(のみばかり) 外(ほか)に
何(なん)と思ひ(い)付事(つくこと)も
あらむ(ん)こそ
唯(ただ)けふ(きょう)晨(あした)を
勤(つとめ)けふの日行斗(ひゆくばかり)

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海岸寺の境内は美しい自然の中にあり、四季折々の風情が味わえます。
また、諏訪の名工、立川和四郎富昌の作となる観音堂には、「粟とウズラ」などの彫刻も見られます。

駐車場の入口には、「この寺は観光のための開放はしていません。海岸寺は人が生きていく道を静かに考えるところです。」と掲示されています。
お立ち寄りになる機会がありましたら、ぜひ、心静かに貞治仏や和四郎富昌の彫刻を拝観していただければと思います。

 

 



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