蓼科の今

蓼科周辺の農業遺産

2019.09.21

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は13℃、天候は小雨となっております。

信州の人々は、変化に富んだ気候や複雑な地形条件を克服し、工夫を重ねながら今日の農業の礎を築いてきました。
「疏水(用水、せぎ)」や「ため池」、「棚田」などは、農村景観や自然環境を豊かに育む役割も果たしています。

長野県ホームページ「信州の農業資産」

今回は蓼科周辺にある「信州の農業遺産(資産)」をご紹介しましょう。


1.190902御射鹿池b.JPG

 御射鹿池(みしゃがいけ)
吉永小百合さんのCMや東山魁夷画伯の絵画で有名になった御射鹿池は、冷たい水を温め、強酸性の水を薄める農業ため池です。1933年(昭和8年)に完成しました。
この池ができてから、当地域の米の収穫量は大きく増加しました。
農林水産省の「ため池百選」にも選ばれています。


2.190902乙女滝.JPG

乙女滝
横谷峡にある乙女滝は、江戸時代(1792年頃)、大河原堰(せぎ)の工事で作られた、落差工と呼ばれる人工の滝です。
滝之湯川から引いたせぎ(用水)は乙女滝を落下し、渋川と立体交差する樋を通ります。
大河原堰は滝之湯堰とともに、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。


3.滝の湯せぎ円筒分水口.JPG

蓼科湖円筒分水工
1952(昭和27)年に作られた蓼科湖も、農業用温水ため池です。同年、湖の西側に円筒分水工が設けられました。
その目的は、滝之湯堰と久保田堰へ9対1の割合で分水するためで、この完成で水争いが減ったそうです。


味覚の秋、蓼科へお越しの際には、先人たちの築いた農業遺産を巡ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 


 



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