蓼科の今
2020.02.29
こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は0℃、天候は曇りとなっております。
本日2/29現在、タウン内の施設オープン予定は以下の通りです。
※今後の天候により状況が変わる可能性がございますので、ご了承ください。
蓼科東急スキー場 営業中
蓼科東急ゴルフコース 明日3/1プレオープン
フォレストアドベンチャー 3/20プレオープン
テニスコート 3/1 ハードコート一部オープン (2/29 16時現在)
レーザータグ室内フィールド、卓球、釣り堀 営業中
タウンセンターまでの路面はほとんど乾いていますが、日かげ等、一部凍結箇所もございます。路肩には、先日降った雪がありますので、タウン内でも標高の高いところでは状況が異なるかもしれません。ご来荘の折には、暖かい服装、冬の装備をご用意ください。
2020年1月17日に、国際地質科学連合が、新生代第四紀中期更新世(今から約77万年前から約12万年前まで)の名前を「チバニアン(千葉時代)」とすることを決定しました。
このニュースは、翌日のテレビや新聞でも大きく取り上げられています。
地質年代は、その始まりの境界が世界で最もよく現れている地層が分布する所の地名で命名されます。千葉県市原市田淵の養老川沿いにその「国際標準模式層断面とポイント(境界)」があります。
現地の写真は、前回のブログをご覧ください。
地質年代を定める実際の境界は、露頭(地層の出ている崖)ではっきりとわかる地層境界を用います。
写真中央の白いすじは、千葉県の露頭に挟まれている白尾(びゃくび)火山灰層です。
この火山灰は、約77万年前に長野県の御嶽山(正確には古御嶽火山)の噴火で広範囲に積もった火山灰であることがわかりました。
チバニアンの始まりを決定づける火山灰層は、御岳ロープウェイの下を流れる湯川の崖に露出しています(冒頭の写真の赤矢印あたり)。ここは、普通の人がとても近づける所ではありません。
その後、長野県中川村の南田島や駒ヶ根市の鼠川に分布する火山灰が、同じものと認定されました。
この写真は、南田島の露頭と火山灰です。見た目はただの茶色い泥ですが、よくよく見ると黒い鉱物が入っているのがわかります。
この火山灰は御嶽山から千葉まで飛んで行きましたので、途中の諏訪地方にも降っている可能性があります。
八ヶ岳やその周辺にも中期更新世の地層が分布しています(前回のブログ参照)。今後の研究で、チバニアンの始まりの火山灰が見つかることを期待したいですね。
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