蓼科の今

蓼科周辺の段差地形

2020.03.06

こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は-5℃、天候は晴れとなっております。

NHKのTV番組「ブラタモリ」では、しばしば段差地形(高低差のある地形)が注目されています。
今回は蓼科周辺地域で見られるさまざまな段差地形をご紹介しましょう。


【段丘崖(だんきゅうがい)】
1.200303米沢段丘崖.JPG

東急リゾートタウン蓼科からビーナスラインを下って低地に出ると、上川に沿って崖が伸びているのが見られます。
その上は平坦で、住宅地や畑地になっています。
この地形は上川の侵食によってできた「河岸段丘」です。
台地を構成する地層は八ヶ岳火山から流れ出た土石流堆積物からなっており、形成年代は新生代第四紀中期更新世(いわゆる"チバニアン")です。

 チバニアンについては、以前のブログをご覧ください。
 「チバニアン」と御嶽山 
 諏訪地方の"チバニアン" 


【断層崖(だんそうがい)】
2a.20030蟹河原断層.JPG

2b.200303断層.JPG

JR茅野駅の裏側(西側)には、糸魚川静岡構造線活断層系の一部をなす「茅野断層」の「断層崖」が見られます(上の写真)。

また、タウンの八子ヶ峰トレッキングコースの北側には、「八子ヶ峰断層」の断層崖が続いています(しらかば 2 in 1 スキー場の斜面:下の写真)。


【溶岩末端崖(ようがんまったんがい)】
3a.溶岩末端崖1.JPG

3b.溶岩末端崖2.JPG

北八ヶ岳の一部をなす横岳(北横岳)は、今から約800年~600年前頃に坪庭の八丁平溶岩を流す噴火をしていることから、気象庁により活火山に指定されました。
植生もほとんど発達していない生々しい溶岩流の末端部に見られる段差地形は、「溶岩末端崖」と呼ばれています。


【滑落崖(かつらくがい)】
4.200303稲子岳滑落崖.JPG

887年(仁和(にんな)3年)、南海トラフ沿いで発生した巨大地震「仁和地震」による震動で、北八ヶ岳の東側に大規模な山体崩壊が発生しました。
崩壊した土砂は岩屑流(がんせつりゅう:岩なだれ)として大月川を下り、千曲川を堰き止めて天然ダムを造りました。
翌888年(仁和4年)にこのダムが決壊して大洪水を引き起こし、下流に甚大な被害を与えています。
崩壊した土砂(大月川岩屑なだれ堆積物)の上には、松原湖をはじめとする多くの湖沼が残り、現在では観光名所となっています。
山体崩壊が発生した天狗岳から稲子岳・ニュウにかけての稜線には、大規模な「滑落崖」が見られます。


タウンの中にもいろいろな段差地形(高低差のある地形)があります。お散歩やトレッキングの折に、そのような地形を観察してみるのも面白いのではないでしょうか。



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