蓼科の今

塩沢辻の牛頭天王(ごずてんのう)

2020.05.08

 こんにちわ。本日の蓼科タウンの天気は晴れ。朝9時で9度、昼13時で19度。朝は冷え込みましたが日中は外が気持ち良い陽気になりました。

さて、令和2年の異例なゴールデンウィークは過ぎたものの、感染症拡大防止のための変わらぬ外出自粛の要請が続いています。
タウンは静か(穏やか)な暮らしですが、諏訪湖畔あたりの観光地区では寂しい感じがします。
・・・というところで、世のため人のため、疫病退散の願いを掛けに少し近所を遠足するのでした。

信州では、そこここに石仏が見られます。祭られていると言った方が良いでしょうか。
社宅からほどなく歩いたところに、「塩沢辻の牛頭天王」(しおざわつじのごずてんのう)」の石像が祭られています。

②牛頭天王.jpg

牛頭天王とは?
もともと疫病や厄災を支配し操る恐ろしい神とされていたものですが、これを厚く信仰をすることで、逆にその神通力をもって疫病や厄災から加護してくれる神様として人々から祀られるようになったとのこと。

怒髪天を衝く形相で、どしりと野に坐した石像。
塩沢集落に祭られる牛頭天王像は道端にあり、牛頭天王の石像は珍しいとのこと(造立年代不明)。昭和57年に茅野市の有形民俗文化財に指定されています。
塩沢集落とは、おおざっぱに「米沢温泉塩壺の湯」のあたり。街道に昔ながらの趣きが(少し)残る地域です。

③文化財説明板.jpg

なるほどと思いながらも、憤怒の相で世を睨み、陽光のなかに静かに坐す牛頭天王像を眺めていると、なんぞ疫病の力も広く及ばず!との思いがわいてくるのでした。(そう願うこと。心がけ次第)

そして、
牛頭天王といえば「蘇民将来(そみんしょうらい)」の逸話です。
そう蘇民将来です。

蘇民将来子孫人也・・・除災招福の護符、信濃国分寺(上田市)の蘇民将来符をわが家に飾ってあります。

④蘇民将来符.jpg

お話しはこちら→ 牛頭天王と蘇民将来符 (信濃国分寺) 

ブログはこちら→ 信州の正月の風景・・・八日堂縁日(上田市・信濃国分寺)

⑤八日市縁日.JPG

昔からの人々の厄災(疫病・自然災害・大火など)に対する恐れが、厚い信仰となり、形をもって今に伝えられているということですね。
妖怪アマビエ に劣らず、蘇民将来符を。 覚えておきましょう。

そして、
牛頭天王と蘇民将来の逸話では、茅の輪(ちのわ)が厄災除けの品物として示されています。(牛頭天王は、逸話によっては武塔神(むとうのかみ)、スサノオノミコトと同一とされています)
神社では、無病息災を願う行事として「茅の輪くぐり」が執り行われます。
諏訪大社でも6月末に夏越しの祓(なごしのはらえ)の行事で茅の輪くぐりが執り行われます。
下の写真は、諏訪大社上社本宮に据えられた茅の輪。

⑥茅の輪.JPG

夏越しの祓の行事に参列したことはないですが、ひとりでも くるくると茅の輪をくぐり歩くと無病息災です。(笑)
でも、それは6月末のこと、まだ少し先のお話・・・。

というところで、いまは初夏、日中暑かったり(まだ)朝晩寒くなったりする時期です・・・日頃から健康には気をつけましょう。「新しい生活様式」で。そう願います。
(また、感染症では医療関係者ほか生活必須事業に従事する方々のご苦労に感謝申し上げます)

本日の担当は・・・気ままな遠足を、願掛けにかこつけて・・・田中(1号・本家)でした。


 

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