蓼科の今
2021.03.28
こんにちは。本日のブログ担当の岩下です。今朝8時の気温は6℃、天候は雨となっております。
現在、大河ドラマで注目されている渋沢栄一氏(1840-1931、以下敬称略)は、東急グループ創業者の五島慶太氏(1882-1959、以下敬称略)や信州とも深い関わりがありました。
「藍玉の展示」
長野県青木村にある「五島慶太未来創造館」では、企画展「渋沢栄一と五島慶太」が開催されています。
「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一の田園都市計画への参加をきっかけに、五島の事業は発展しました。
この展示では、二人の功績や渋沢と信州とのつながりが紹介されています。
埼玉県出身の渋沢は、家業の藍玉(上から2枚目の写真)販売のため、内山峠を越えてしばしば信州の紺屋(染物屋)を訪れていました。
19歳の時、従兄の尾高惇忠氏と漢詩集を合作し、その中に佐久市の「内山峡」が詠まれています。
大河ドラマのタイトル「晴天を衝け」はこの漢詩の一節からとられました。
内山峡は国道254号、滑津川沿いにある奇岩の名勝地です。漢詩の石碑がはめ込まれている岩盤は、今から約300万年前に荒船山付近の火山が噴火した時の火砕流が冷えて固まった溶結凝灰岩です。
渋沢は生前、多くの企業の立ち上げに尽力していたことが知られていますが、1877年(明治10年)に現上田市で設立された第十九国立銀行(現在の八十二銀行)の設立も指導しました。
上の写真は八十二銀行上田支店の裏手にある第十九国立銀行初代頭取の黒澤鷹次郎像です。同氏は諏訪の片倉製糸に融資し、銀行は岡谷・諏訪の製糸業の発展と軌を一にして発展しました。また、繭を保管するための諏訪倉庫の創立にも関わっています。
佐久市役所や佐久平駅には渋沢栄一に関する展示があります。また周辺の道の駅には、関連のお土産が並んでいます。
大河ドラマのタイトルになり、一躍脚光を浴びることになった内山峡の石碑をぜひ、訪ねてみてはいかがでしょうか。
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