蓼科の今
2021.10.01
こんにちは。本日のタウンセンターブログ担当の岩下です。今朝10時の気温は15℃、天候は雨となっております。
信州の名物といえば「そば」でしょう。"そば街道"とも呼ばれるビーナスライン沿いをはじめ、茅野市内には美味しいそば屋が数多くあります。
そばの収穫時期は夏(7月~)と秋(10月~)の2回あり、これからは秋の新そばが楽しめます。今回は信州の特色ある個性的なそばをご紹介しましょう。
【とうじそば】
松本市奈川では、茹でて小分けにしたそばを「とうじかご」に入れ、山菜やきのこ、鳥肉などの入った鍋で温めて食べる「とうじそば」が名物です。
写真は「そばの里奈川」のとうじそばです。10月1日から新そばまつりが始まります。
【くるみそば】
長野県はくるみの生産量が日本一です。東信地方には、特産のくるみをペースト状にして(写真右下)、つゆへ溶かして食べる「くるみそば」があります。コクと香りが独特です。
写真は「草笛」のくるみ蕎麦です。量が多いので、決して「大盛り!」と言ってはいけません。
【おしぼりそば】
江戸時代の初め、そばはつけ汁として辛味大根のしぼり汁に焼き味噌を入れて食べるのが一般的だったそうです。
信州では坂城町の「おしぼりそば」や伊那市の「高遠そば」が有名で、昔ながらのそばを味わうことができます。
写真は「さかき地場産直売所あいさい」のおしぼりそばです。左上の薬味は、焼き味噌、鰹節、ネギです。左下のねずみ大根(辛味大根)はとても辛いので、決して全部を飲んではいけません。
坂城観光協会ホームページ(どちらかというと、おしぼりうどんの紹介ですが)
【ダッタンそば】
大門峠の向こうの長和町では、ダッタンそばを栽培しレストランで提供しています。ダッタンそばには、ルチンが普通のソバの50~100倍も含まれているそうです。
写真は大門街道沿いにある「レストラン緑の花そば館」のダッタンそばで、きれいな緑がかったオレンジ色のそばです。
【献上寒晒しそば】
茅野市には、7月中旬にしか食べられない「献上寒晒しそば」があります。江戸時代には、諏訪高島藩から将軍家への献上品として納めていました。
寒晒しそばは、作る過程で冬の冷たい水にそばを晒すことでたんぱく質が抜けていき、雑味も抜けてもちもちとした食感とほのかな上品な甘い香りのそばになるそうです。来年はぜひご賞味ください。
新そばの季節、蓼科を起点に「信州のそばめぐり」はいかがでしょうか。
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