蓼科の今

神在月

2021.10.21

こんにちは。本日のタウンセンターブログ担当 岩下です。
今朝8時の気温は1℃、天候は晴れとなっております。昨日の朝、八ヶ岳は初冠雪が確認されました。タウンセンター前デッキも今朝は霜で真っ白です。冬が近づいてきましたね。

さて、10月は別名"神無月"といいます。この時期、諸国の神々が出雲の国に集まり国つくりの会合が開かれ、各地に神様がいなくなることから、そう呼ばれています。
逆に、出雲地方ではこの月を"神在月"と呼ぶそうです。そして、諏訪地方もまた"神在月"だったとか。

1.諏訪の龍神さま.JPG
その昔、出雲地方で開かれた神様の集まりに大きな龍の神様(諏訪明神)が現れました。あまりに巨大な顔しか見えないので、他の神様から「顔は見えるが体はどこにあるのじゃ」と問われました。すると「首はこの社を七巻半しておるが、体は出雲までの途中の国々にまたがり、尾は諏訪湖のほとりの高い木に掛かっておる」と答えました。
出雲の神は「そのような大きな体では、ここまで来るのも一苦労であろう。諏訪の明神様はここまで来られなくてもよいので、ここで決まったことは伝令を使わせてお伝えいたそう」とおっしゃられました。以降、諏訪明神は出雲へ訪れることはなくなり、諏訪地方は"神在月"になりました。
(絵本「諏訪の龍神さま(茅野市図書館にもあります)」より)

 諏訪龍神プロジェクトホームページ 

2.211002おかけ松.jpg
この伝承は諏訪市大和(おわ)、下諏訪町高木(たかき)という地名の由来にもなっています。
下諏訪町にある杉の木神社には、尾掛松がまつられており、町の史跡となっています。今は枯れて伐採されてしまいましたが、かつては諏訪湖を行き交う舟の目印となっていました。

3.21.10.02ポスター.jpg
現在、映画館岡谷スカラ座では、アニメーション映画「神在月のこども」が上映されています。作品の中では、諏訪湖、諏訪大社、北斗神社などが描かれており、物語の中盤の大切なシーンでは諏訪の龍神様が登場します。
映画のお好きな方はぜひ足をお運びください。

 神在月のこどもホームページ

4.諏訪大社上社本宮入口御門.JPG
諏訪地方では、神代より諏訪明神は龍の化身であるとされてきました。
諏訪大社の各社でも、たくさんの龍の彫刻がみられます。江戸時代の名工たちが腕を競ったこれらの彫刻を巡ってみるのも面白いのではないでしょうか。

 長野県諏訪建設事務所資料

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