蓼科の今
2022.01.25
こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は-6℃、天候は晴れとなっております。
信州の特産品といえば、そば、リンゴ、野沢菜などともに「味噌」があげられます。
今回は信州の味噌にまつわる話をご紹介しましょう。
味噌の始まりは、鎌倉時代に信濃国筑摩郡(現在の松本市)出身の僧侶覚心が修行のため渡った宋で製法を習い、帰国後布教のかたわら広めたとされています。当時の味噌はいわゆる"金山寺味噌"に近いものだったそうです。
松本市の福應寺境内には、覚心の偉業を称える顕彰碑が建てられています。
また、岡谷市にある信州味噌研究所南信支所の敷地にある味噌神社では、祭神として覚心がまつられています。
その後、信州で一般的に味噌作りが広まったのは、戦国時代に武田信玄が兵糧として「川中島溜」と呼ばれる持ち運びしやすい味噌を作らせたのがきっかけとされています。
明治以降、家庭で作られていた味噌の工業化が進みました。
昭和初期の経済恐慌では諏訪地方の製糸工場が閉鎖され、従業員向けに作られていた味噌作りの技術をもとに、空いた工場で製造が始まりました。
現在、味噌製造会社は全国に約800社あり、長野県内は約100社、諏訪地方には22社あります(いずれも組合加盟社数)。全国のシェア第1位はマルコメ(長野市)、第2位はハナマルキ(伊那市)、第3位はひかり味噌(下諏訪町)で、第5位に神州一味噌(諏訪市)が入っています。コマーシャルの歌がすぐに浮かんできますね。
写真の山高味噌は、茅野駅前に工場があります。1911年(明治44年)の創業で、「秘蔵みそ」は東急リゾートタウン蓼科の売店サムシングでも人気です。
茅野市宮川にある丸井・伊藤商店では味噌蔵の見学ができ、味噌製品も販売しています。みそソフトクリーム、みそプリンはとても美味しいです。
味噌を使った食品には、味噌汁、味噌ラーメン、味噌煮込みうどん、味噌カツ、味噌漬け、鯖味噌煮、味噌田楽、味噌きゅうり、味噌パン、味噌せんべい、ふき味噌、ゴマ味噌、酢味噌、等々たくさんあります。
味噌汁はガンを抑制するという説もあります。最近では健康を意識した減塩味噌がよく売れています。
味噌蔵元の中には、見学や食事、みそ造り体験ができるところもあります。
蓼科へお越しの際は信州みそ巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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