蓼科の今

諏訪地域の神仏

2022.10.20

こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は3℃、天候は晴れとなっております。

1.諏訪神仏プロジェクトちらし.jpg
 諏訪大社では古くから神仏習合の信仰により、敷地周辺に神宮寺とその付属寺院が数多く存在していました。しかし、1868年(慶応4~明治元年)に出された一連の"神仏判然令"をきっかけに上社と下社の各神宮寺は破却され、多くの仏像や経典、仏具が周辺の寺院に引き取られています。

 いま諏訪地方では、諏訪大社神宮寺ゆかりの貴重な仏像などを公開するイベントが行われています。25か所の社寺、博物館2館が参加した大掛かりなプロジェクトで、期間中(2022年10月1日(土)〜11月27日(日))はさまざまなイベントが催されます。

 諏訪信仰と仏たち〜諏訪上下社神宮寺由来仏像一斉公開〜(略称:諏訪神仏プロジェクト)

仏法紹隆寺

2.仏法紹隆寺本堂.JPG
 諏訪市四賀にある仏法紹隆寺は高野山真言宗の寺院で、806年(大同元年)、征夷大将軍坂上田村麻呂により開山されました。また、同寺は弘法大師空海が真言宗の学問所とし多くの僧侶が集いました。当時から諏訪神社(現在の諏訪大社)上社とゆかりが深く、明治時代まで別当社務職として、上社で執り行われる仏事を担当していたそうです。

 仏法紹隆寺ホームページ

普賢菩薩

3.普賢菩薩像.JPG
 明治時代、諏訪大社ゆかりの神宮寺廃寺の折には、同寺から多くの仏像が移されました。
画像は諏訪大明神として諏訪上社神宮寺普賢堂に祀られていた「諏訪大明神本地普賢菩薩騎象像」です。
 なお、期間中宝物殿では、仏法紹隆寺創建時の仏像「大日如来像」が特別公開されています。

4.照光寺本堂.JPG
 岡谷市本町にある照光寺は真言宗の寺院で、開かれた時期は不明ですが、平安時代中期に編纂された延喜式には古刹として記載されていたそうです。江戸時代だけで3度火災にあい、現在の建物は江戸時代以降に再建されました。
 諏訪大社下社とゆかりが深く、明治時代、下社神宮寺廃寺の折に、多くの仏像や仏画、書などが移されています。

 照光寺ホームページ

5.大日如来坐像(写真右側脇侍).JPG

大日如来坐像・不動明王他像
 本尊の脇に安置されている大日如来坐像(写真右側)は、かつての下社神宮寺三重塔の本尊で、長野県宝に指定されています。また、写真左側の不動明王他の像は下社神宮寺の本坊に祀られていたものです
 その他、60年に一度の御開帳という秘仏、千手観音菩薩(下社神宮司千手堂由来)が特別公開されています。

 法華寺山門

6.法華寺山門.JPG
 諏訪市中洲神宮寺にある法華寺は諏訪大社上社本宮の隣にあり、かつて神宮寺のあった敷地に現存する唯一のお寺です。明治時代、一度廃寺とされましたが1899年(明治32年)に再興されました。


 法華寺の南側(山に向かって左手)には、かつての普賢堂や五重塔などの跡があり、解説板が整備されています。

 期間中、諏訪市博物館では企画展「諏訪信仰と仏たち-知られざる上社神宮寺-」が開催されています。また、下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館では、企画展「諏訪信仰と仏たち-知られざる下社神宮寺-」が同時開催となっています。

 諏訪市博物館ホームページ
 下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館ホームページ

 150年ぶりに再会した諏訪大社の神まと仏さま。今度はいつ公開されるかわからない仏像もあります。この機会にぜひ、足をお運びください。
 なお、施設によって公開日が異なりますので、お出かけ前には公式ホームページをご確認ください。

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