蓼科の今

諏訪地域の道路元標

2023.08.31

こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は20℃、天候は曇りとなっております。

 大正時代に旧道路法施行令に基づき、各市町村に1ヶ所、道路の起終点を示す標識「道路元標」が設置されました。
 その後、昭和になってから新たな道路法が規定され道路元標は無効となりましたが、今でも残っている所があります。
 今回は、諏訪地域に残存する4か所の道路元標をご紹介しましょう。

【旧金沢村(現茅野市金沢)】

1-1.230402道路元標(金沢)b.jpg1.230402道路元標(金沢)a.jpg

 1955年(昭和30年)に、諏訪郡ちの町・宮川村・金沢村・玉川村・豊平村・泉野村・北山村・湖東村・米沢村が合併して茅野町が発足、その後1958年(昭和33年)に市制が施行され、茅野市となりました。
 茅野市金沢の国道20号「金沢」交差点(金鶏の湯入口)には、旧金沢村の道路元標があります。

【旧上諏訪町(現諏訪市上諏訪)】
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 1941年(昭和16年)に、諏訪郡上諏訪町・豊田村・四賀村が合併し、諏訪市が発足しました。
 諏訪市上諏訪の国道20号「諏訪1・2丁目」交差点(市役所入口)中央駐車場脇には、旧上諏訪町の道路元標があります。

【下諏訪町】
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 1874年(明治7年)に、諏訪郡下諏訪町(村格)・友之町(村格)・下原村・久保村・武居村・富部村・高木村が合併して下諏訪村となり、1893年(明治26年)に町制が施行され下諏訪町となりました。
 下諏訪町の国道20号「大社通り」交差点(諏訪大社秋宮入口)の化粧品店「あべならや」脇には、下諏訪町の道路元標があります。

【旧平野村(現岡谷市平野)】
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(2023年3月撮影)

4-2.230402道路元標(平野)b.jpg

 1874年(明治7年)に、諏訪郡岡谷村・小口村・小井川村・今井村・若宮新田村・小梅沢新田村・西堀村が合併し、平野村となりました。
 1936年(昭和11年)、諏訪郡平野村が改称・市制施行により岡谷市が発足しました。
 村が町制を経ず市制施行したのは長野県では岡谷市が唯一で、全国でも11例のみだそうです。
 「岡谷市役所東」交差点(岡谷中央交番)の旧岡谷市役所庁舎脇には、旧平野村の道路元標があります。

 道路元標の背景を探ると、その地域の歴史を垣間見ることができます。
 さて、東急リゾートタウン蓼科のある旧北山村にも道路元標はあったはずですが、今では見られません。
 おそらく旧役場付近か主だった辻にあったと思われますが、興味のある方は、探してみてはいかがでしょうか。
 
 その際、長野県立歴史館所蔵の村絵図がヒントになるかもしれません。
 北山村の絵図は2枚掲載されていますが、そのうちの1枚には「元標」(道路元標の前身である明治時代の「里程元標」か)の文字も見られます。

 長野県立歴史館ホームページ 「長野県明治初期の村絵図・地図アーカイブ」

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