蓼科の今

松茸♪松茸♪

2024.10.22

皆様こんにちは

徐々に迫ってくる、秋の気配や冬の陰...というのが今までの季節の移り変わり
のはずが......、

な、なんですか、いきなり最低気温0度って...

秋の穏やかな気候をすっ飛ばして冬がいきなりフライングして舞台に躍り出た感じ
そんな数日前から比較すると少しは穏やかな本日です。
とはいえ、今朝の気温は標高1,000mで8度...。

うむ...侮れない...。

さて、冬が「あ、いけねっ!汗」という感じで顔を出してしまいましたが、
季節は秋。

前回同様「食欲の秋」でございます。
秋の味覚の王様といえば?そう、まつたけ!
先日別荘オーナー様向けのイベントで別所温泉まで出かけてまいりました。

今回は費用の関係もございまして、スタッフは松茸を食さず()
という地獄のツアー付き添いとなったわけですが、

いやいや、

ご参加された皆様の笑顔が何より一番大事!
べ、別に松茸鍋や、松茸のお寿司、土瓶蒸し、茶わん蒸しなんて...
...なんて...くぅ...美味しそう......じゅる...。

IMG_1597.JPG

伺ったのは「松茸山 別所和苑」さんという別所温泉の奥まった山中にある
なんとも趣のある松茸小屋。
こんな機会がなければ知らなかったであろう、様々な意味で素晴らしいお店
でございます。

IMG_1599.JPG

IMG_1600.JPG

ちなみに松茸、今年は豊作との事で、実際お食事処の松茸は香りも姿かたちも
どれも一級品。
ちょっと立ち寄りしたJAの直売所でも店先に形のいい松茸が沢山並んでおりました。

とはいえ...、やはりお高い。
例年に比べればお得に食せる今年の松茸ですが、
とはいえ、高いのです。

秋の味覚の王様であれば当然?
いや、それにしても...

IMG_1595.JPG

縄文時代から食されていたと思われる松茸は日本書紀にも応神天皇への献上品として記載が残っており、
その後の歴史でも貴族~武士、そして一般庶民へとその楽しみが広がっていった様子が読み取れます。

まぁもともと、収穫量も限られており希少価値があった松茸でございますが、
かつては松茸列車などと呼ばれる松茸で埋め尽くされた貨物列車が
毎日運航されていたころと比較すると激減と言っていいほどの差が出ております。

375px-Matsutake.jpg

なぜ近年は輪をかけて希少価値が高まったのか?

少し調べてみました。

いくつかある理由の中で、なるほど面白いと思ったのが、日本人の生活スタイルの変化
松茸は人工栽培が難しいかなりデリケートな植物
アカマツの森も整備が行き届いた斜面であることが条件の一つ。

整備の行き届いた???

ここがポイントです。

松茸の菌は非常に脆弱で他の雑菌との共存はほぼできません。
繁殖力の強い雑菌に負けてしまうんですね。

ここで出てくるのが生活スタイルの変化。

かつて堆積した落ち葉は腐葉土として、松ぼっくりなどは燃料として、
庶民の生活において必要な資源となっていました。

昨今SDG'zが声高らかに提唱されておりますが、
持続可能な生活スタイルは日本の伝統文化でございまして、
何を今更ちゃんちゃらおかしいお話なのです。

...が、そうです、今の日本において山で得られる資源を有効に活用しようなどという
そのような世界に誇るべき素晴らしい文化はほぼ絶えてしまったため、
山中には落ち葉や木の実が堆積し、いわゆる「富栄養化」状態。

すなわち、膨大な雑菌が山を覆いつくしている状況なのです。

間伐が定期的に行われ、落ち葉や木の実も資源として再利用される。
日本人がかつて紡いできた山と共に生き、森を育て、その恩恵を受けて生活に活かしていく
そんな当たり前のSDG'zが廃れてしまった結果、
松茸は今まで以上の高級食材になってしまったというわけ。

何とも皮肉なお話ですよね...。

とはいえ、松茸の高まる需要のおかげで、山を育てる意識も高まっている側面もありまして。

実際今回訪問した松茸の産地の山は大切に整備管理が行き届いている様子もあり、

おかげで形も香りも抜群の美味しい松茸にありつけるというわけ^^

そんなわけで舌鼓を打つ皆様の笑顔で今回のブログはお開き

皆さま、山の恵みに感謝しつつ秋の味覚を堪能しましょうね。

本日のブログは年中無休で食に感謝をし続ける兵藤がお送り致しました。

(感謝のし過ぎで体重が減らない......

IMG_1605.JPG

IMG_1592.JPG

IMG_1591.JPG

IMG_1593.JPG

IMG_1596.JPG

IMG_1606.JPG

一覧ページへ
東急リゾートタウン蓼科LINE公式アカウント
TENOHA TATESHINA
MAP タウンマップ
MAP
close_btn
もりぐらしタウンマップ