蓼科の今

信州の童謡

2024.11.09

こんにちは。タウンセンターの岩下です。今朝8時の気温は0℃、天候は晴れとなっております。

 小さな頃に親しんだ童謡には、信州出身の作詞家・作曲家の作品がたくさんあります。
 今回は信州ゆかりの童謡作詞家・作曲家をご紹介しましょう。
 
 
【高野辰之】
1.2411高野辰之銅像_.jpg
 
 高野辰之氏(1876-1947)は、長野県水内郡永江村(現在の中野市)の出身で、東京音楽学校(現在の東京藝術大学)教授を経て、東京帝国大学で国文学を研究する傍ら、「故郷(ふるさと)」「朧月夜」「紅葉」「春の小川」「春がきた」など、多くの作詞を手掛けました。
 中野市永江地区(飯山IC近く)には、高野辰之記念館があります。敷地内や隣接する小学校跡地には、歌碑が建立されています。周辺では、ふるさとの"かの山"や"かの川"を眺めることができます。
 なお、晩年を過ごした別荘があった野沢温泉村にも、「おぼろ月夜の館」があります。
 
 高野辰之記念館ホームページ 
 
 
 
【中山晋平】
 2.2411.中山晋平銅像_.jpg
 
 中山晋平氏(1887-1952)は、長野県下高井郡新野村(現在の中野市)の出身で、東京音楽学校卒業後、教員を務める傍ら作曲活動に勤しんでいました。
 「カチューシャの唄」「東京音頭」などの流行歌や民謡のほか、「シャボン玉」「証城寺の狸囃子」「背くらべ」「砂山」「てるてる坊主」「兎のダンス」など、数多くの童謡を作曲しています。
 中野市新野には、中山晋平記念館があります。敷地内にはシャボン玉の像や多くの記念碑が設置されています。
 また、映画「シンペイ~歌こそすべて~」が、今年(2024年)11月の長野県を皮切りに全国で公開される予定です。

 中山晋平記念館ホームページ
 「シンペイ 歌こそすべて」ホームページ 
 
 
 
【草川 信】 
3.2411草川信 どこかで春が 歌碑.jpg
 
 草川 信氏(1893-1948)は、長野県上水内郡長野町(現在の長野市)出身で、東京音楽学校でヴァイオリンやピアノを専攻し、その後教師、演奏家として活動する傍ら、童謡の作曲を手掛けました。
 主な作品として、「夕焼小焼」「どこかで春が」「汽車ポッポ」「ゆりかごの唄」「緑のそよ風」などがあります。
 長野市西長野の往生寺境内に「夕焼小焼」の歌碑が、茶臼山自然植物園(恐竜公園) 童謡のひろばに、「どこかで春が」「緑のそよ風」の歌碑があります。
 
 
 
【海沼 實】 
4.2411海沼實 里の秋 歌碑.jpg
 
 海沼 實氏(1909-1971)は、長野県埴科郡松代町(現長野市)出身の作曲家です。東洋音楽学校(現東京音楽大学)在学中に、音羽ゆりかごの会を創設して多くの童謡歌手を育てると共に、「里の秋」「あの子はだあれ」「みかんの花咲く丘」「からすの赤ちゃん」など多くの作品を生み出しました。
 また、松代町出身の作詞家山上武夫氏(1917-1787)とのコンビで、「お猿のかごや」などの童謡を発表しています。
 「里の秋」の歌碑が松代町のつつみ公園に、「あの子はだあれ」の歌碑が茶臼山自然植物園(恐竜公園) 童謡のひろばにあります。
 
 
 
【窪田 聡】 
5.2411窪田聡 かあさんの歌 歌碑.jpg
 
 窪田 聡氏(1935年-)は東京都出身の作詞家です。1956年に発表された「かあさんの歌」(作曲も同氏)は、戦時中に疎開していた長野県上水内郡津和村(現在の長野市信州新町)の情景を題材にしているそうです。
 信州新町の国道117号奈津女橋交差点脇の公園に歌碑があります。
 
 
 
【井出隆夫(山川啓介)】
 6.2411井出隆夫 北風小僧の貫太郎 歌碑.jpg
 井出隆夫氏(1944-2017)は、長野県佐久市出身の作詞家で、作詞活動を行う傍ら、子供番組で作詞や脚本、構成を手掛けました。
 また、「聖母たちのララバイ」「銀河鉄道999」「Mr.ブルー〜私の地球〜」「時間よ止まれ」など、数多くの歌謡曲の詞を提供しています。
 代表曲「北風小僧の貫太郎」の歌碑は、小海町の松原湖畔にあります。
 
 
 
【浅原六朗(鏡村)】 
7.2411 浅原鏡村 てるてる坊主 歌碑.jpg
 
 浅原六郎(鏡村)氏(1895-1977)は、長野県北安曇郡池田町村(現池田町)出身の作詞家で、1921年に「てるてる坊主」を発表しました。
 池田町役場の隣には、浅原六朗文学記念館(てるてる坊主の館)があります。「てるてる坊主」の歌碑は、隣接する八幡神社敷地の南端(池田小学校グラウンドとの境界付近)にあります。
 
 浅原六朗文学記念館(てるてる坊主の館)ホームページ  
 
 
 
【藤森秀夫】 
8.2411藤森秀夫 めえめえ児山羊 歌碑.jpg
 
 藤森秀夫氏(1894-1962)は、長野県南安曇郡豊科村(現在の安曇野市)出身のドイツ文学者、童謡作家で、1921年に「めえめえ児山羊」を発表しました。
 安曇野市豊科近代美術館(市役所となり)に、歌碑が建立されています。
 
 
 
 この他にも、長野市の茶臼山自然植物園(恐竜公園) 童謡のひろばや松代町の真田公園をはじめ、県内各地に多くの童謡の歌碑が設置されています。
 真田公園には、松代町出身の坂口 淳が氏作詞した「子鹿のバンビ」の歌碑もありました。
 
 
 
 諏訪地方では、上諏訪出身のアララギ派歌人島木赤彦氏(1876-1926)が、数多くの童謡の歌詞を書いています。諏訪市図書館などには、「赤彦童謡集」が所蔵されています。
 生誕地である児童遊園地(宮坂醸造の斜め向かい、角間天神社脇)には、「山を下った良寛様は 村の子どもと 鞠ついてゐたが 山に帰った良寛さまは 寺に一人で寂しかろ」と刻まれた歌碑があります。また、YouTubeには「からす」の曲がアップされています。
 
 
 
 「♬ 秋の夕日に、照る山紅葉 ・・・」
 幼いころの想い出をたどって、童謡のふるさとを巡ってみてはいかがでしょうか。

一覧ページへ
東急リゾートタウン蓼科LINE公式アカウント
TENOHA TATESHINA
MAP タウンマップ
MAP
close_btn
もりぐらしタウンマップ