蓼科の今

ブログ 来年の干支は巳(蛇)!

2024.12.27

こんにちは。タウンセンターの岩下です。
 来年の干支は巳(蛇)!ということで、ヘビにちなんだ話題をご紹介しましょう。
 
 

【シマヘビ】(茅野市北山 東急リゾートタウン蓼科)
1.シマヘビ(東急リゾートタウン蓼科).jpg
 
 ヘビは、爬虫網有鱗目ヘビ亜目の総称です。体の形状や毒をもつこと、長い間食物を取らずに生きている生命力などから、豊穣の象徴、神の使いとして人々からあがめられてきました。
 また、ヘビは弁天様のお使いなので、各地の弁天様にはヘビの好きな卵がお供えしてあることがあります。
 
 諏訪広域消防本部の救急車には、「スターオブライフ」と呼ばれる救急のシンボルマークが付けられています。中央の杖にヘビが巻き付いたマークは、「アスクレピオスの杖」と呼ばれ、医療の象徴とされています。
 
 タウン内では、「シマヘビ」がよくみられます。4本の黒い縞模様が特徴ですが、種類によっては縞模様が無いものもあるそうです。
 
 
 
【蛇抜沢】(じゃぬけざわ:塩尻市 奈良井)
2.蛇抜沢(塩尻市奈良井川上流).JPG
 
 塩尻市の奈良井川上流には「蛇抜沢(じゃぬけざわ)」と呼ばれる谷があります。
 「蛇抜け」とは土石流のことです。山国の長野県には土石流災害が多く、昔から人々に恐れられてきました。
 
 近世以前の人々は、大雨で土石流が発生すると、「長い年月地中にいた大蛇が海に出た、天に昇った」などと考えたこともあったそうです。
 
 
 
【蛇篭】(じゃかご:伊那市富県)
3.蛇篭(伊那市上伊那クリーンセンター脇).JPG
 
 伊那市には南アルプスを源流とする三峰川(みぶがわ)が流れ、天竜川へ注いでいます。
 この地方では、大雨で川の水位が上昇した時に堤防の土が削られて流されないよう、竹や鉄線で編んだ細長い籠(かご)に石を詰めた「蛇籠(じゃかご)」で覆っていました。
 
 1914年(大正3年)に、美篶(みすず)村(現在の伊那市美篶)の北原繁雄氏が持ち運びに便利な伸縮式鉄線蛇籠を考案し、「北原式鉄線蛇籠」として全国に販売していました。
 伊那市富県の上伊那クリーンセンター付近には、昭和初期に作られた堤防と蛇籠が保存されています。
 
 
 
【蛇石】(じゃいし:辰野町横川)
4.蛇石(じゃいし:辰野町、国天然記念物).JPG
 
 上伊那郡辰野町の横川川の河床には、"蛇石"と呼ばれる場所があり、国の天然記念物に指定されています。
 マグマが板状に貫入して固まった岩石の割れ目に、白色の石英脈が規則的に入っている様子が蛇の模様に似ていることから名づけられました。 地元には、ヘビにまつわる民話も残されています。
 
 
 
【蛇体把手付深鉢形土器】(茅野市尖石縄文考古館)
5.蛇体把手付深鉢形土器(尖石縄文考古館).JPG
 
 茅野市尖石縄文考古館には、ヘビ文様の付けられた土器が展示されています。縄文時代中期に作られた土器にはこのような動物装飾が施されており、精霊、あるいは生命力を象徴しているものと考えられています。
 写真の土器は尖石遺跡で出土したもので、長野県宝に指定されています。
 
 
  
【蛇塔、巳塔】(駒ヶ根市中沢)
6.蛇塔、巳塔(駒ヶ根市小鍛冶大橋近く).JPG
 
 松川町や駒ヶ根市には、「蛇塔」、「巳塔」と呼ばれる石仏があります。
 ヘビの姿を浮き彫りにしたものや、「巳」の文字を刻んだものがあります。
 ヘビはネズミの天敵なので、養蚕が盛んな地域ではこのような石仏は蚕の守り神として建てられました。
 写真は、天竜川に掛かる小鍛冶大橋の近くに祀られたものです。
 
 
 
 本年も東急リゾートタウン蓼科をご利用頂き、誠にありがとうございました。
 2025年(令和7年)巳年が、皆様にとって素晴らしい年となりますよう。

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